
2023年3月22日よりさいたまスーパーアリーナで開催されたISU 世界フィギュアスケート選手権大会 2023。
宇野昌磨選手(男子シングル)と坂本花織選手(女子シングル)が見事フィギュアスケート世界選手権2連覇を達成し、日本勢のアベック優勝は2年連続4度目の快挙となりました。
また、「りくりゅう」こと三浦璃来選手・木原龍一選手組もフィギュアスケート世界選手権初制覇を遂げました。
今大会は4種目中3種目を日本勢が制し、フィギュアスケート大国を激烈にアピールすることとなりました。
そこで今回は、ISU 世界フィギュアスケート選手権大会 2023の日本人選手の順位や結果についてまとめてみました!
目次
ISU 世界フィギュアスケート選手権大会 2023日本人選手の順位
男子シングル
3月23日にショートプログラム、3月25日にフリースケーティングが行われた男子シングル。今大会の男子シングル参加選手は全34名で、ショートプログラム終了時点で24位までの選手がファイナルに進出。フリースケーティングに臨みました。
注目は2連覇がかかる宇野昌磨選手でしたが、ショートプログラムはほぼノーミスで演技を終え、今季世界最高得点となる104.63点を記録。首位に立ちます。そして迎えたフリースケーティングでは196.51点をマークし、合計301.14点で日本男子初の2連覇を達成しました。
3月22日の公式練習で、右足首を捻って負傷するアクシデントに見舞われた宇野昌磨選手でしたが、王者の意地を見せました。
日本勢、友野一希選手はフリースケーティングで自己ベストを更新する180.73点をマークし総合6位。フィギュアスケート世界選手権初出場の山本草太選手は総合15位で終わりました。
順位 | 選手名 | 国籍 | SP | FS | ポイント |
1 | 宇野昌磨 | 日本 | 1 | 1 | 301.14 |
2 | チャ・ジュンファン | 韓国 | 3 | 2 | 296.03 |
3 | イリア・マリニン | アメリカ | 2 | 3 | 288.44 |
4 | ケヴィン・エイモズ | フランス | 5 | 4 | 282.97 |
5 | ジェイソン・ブラウン | アメリカ | 6 | 5 | 280.04 |
6 | 友野一希 | 日本 | 7 | 6 | 273.41 |
7 | キーガン・メッシング | カナダ | 4 | 11 | 265.16 |
8 | ルーカス・ブリッチギー | スイス | 9 | 9 | 257.34 |
9 | マッテオ・リッツォ | イタリア | 13 | 7 | 256.04 |
10 | アダム・シャオ・イム・ファ | フランス | 12 | 8 | 192.81 |
15 | 山本草太 | 日本 | 17 | 15 | 232.39 |
女子シングル
3月22日にショートプログラム、3月24日にフリースケーティングが行われた女子シングル。今大会の女子シングル参加選手は全35名で、男子同様ショートプログラム終了時点で24位までの選手がファイナルに進出しました。
女子シングルの注目は男子シングル同様、フィギュアスケート世界選手権2連覇に挑む坂本花織選手。ショートプログラムでは今季世界最高となる79.24点をマークし首位に立ちます。フリースケーティングでは、後半の3回転フリップ+3回転トウループのフリップがまさかの1回転になってしまいましたが、世界王者の地力で3回転トウループを加えコンビネーションにしました。
そのジャンプミスが悔やまれる坂本花織選手は、得点を待つ間もキス・アンド・クライで悔し涙を流します。結果は145.37点で合計224.61点となり、日本女子フィギュア史上初の2連覇が決まり、坂本花織選手の目からは嬉し涙が溢れました。
日本勢、三原舞依選手はショートプログラムで3位につけるも、総合5位で表彰台には届きませんでした。世界選手権初出場の渡辺倫果選手は合計192.81点で総合10位で終わりました。
順位 | 選手名 | 国籍 | SP | FS | ポイント |
1 | 坂本花織 | 日本 | 1 | 2 | 224.61 |
2 | イ・ヘイン | 韓国 | 2 | 1 | 220.94 |
3 | ルナ・ヘンドリックス | ベルギー | 5 | 4 | 210.42 |
4 | イザボー・レヴィト | アメリカ | 4 | 5 | 207.65 |
5 | 三原舞依 | 日本 | 3 | 6 | 205.70 |
6 | キム・チェヨン | 韓国 | 12 | 3 | 203.51 |
7 | ニコル・ショット | ドイツ | 7 | 9 | 197.76 |
8 | キミー・レポン | スイス | 13 | 8 | 194.09 |
9 | ニーナ・ペトロキナ | エストニア | 6 | 12 | 193.49 |
10 | 渡辺倫果 | 日本 | 15 | 7 | 192.81 |
ペア
3月22日にショートプログラム、3月23日にフリースケーティングが行われたペア。今大会の参加ペアは全23組で、ショートプログラム終了時点で20位までのペアがファイナルに進出しました。
ペアは「りくりゅう」こと三浦璃来選手・木原龍一選手組がショートプログラムで今季世界最高&自己ベストを更新する80.72点で首位に立つと、フリースケーティングでは141.44点をマーク。合計222.16点で自己ベストと今季世界最高得点をともに更新し、日本勢初の優勝を飾りました。
三浦璃来選手・木原龍一選手組は今季、グランプリファイナル、四大陸選手権、そして今回の世界選手権と同一シーズンに主要国際大会で全て優勝したことになり、全種目通じて日本勢初となるグランドスラムを達成しました。
順位 | 選手名 | 国籍 | SP | FS | ポイント |
1 | 三浦璃来 木原龍一 | 日本 | 1 | 2 | 222.16 |
2 | アレクサ・シメカ・クニエリム ブランドン・フレイジャー | アメリカ | 2 | 1 | 217.48 |
3 | サラ・コンティ ニッコロ・マチー | イタリア | 3 | 3 | 208.08 |
4 | ディアナ・ステラート マキシム・デシャン | カナダ | 4 | 6 | 199.97 |
5 | エミリー・チャン スペンサー・アキラハウ | アメリカ | 5 | 8 | 194.73 |
アイスダンス
3月24日にリズムダンス、3月25日にフリーダンスが行われたアイスダンス。今大会の参加ペアは全33組で、ショートプログラム終了時点で20位までのペアがファイナルに進出。
「かなだい」こと村元哉中選手・高橋大輔選手組は、リズムダンスを11位で終えると、フリーダンスでは115.95点で自己ベストを更新。合計188.87点で11位となりました。11位は2018年大会と並ぶアイスダンスの日本勢最高成績。ミスのない演技を披露できた髙橋大輔選手は、演技終了後に大粒の涙を流していました。
今回のフィギュアスケート世界選手権アイスダンスを制したのは、アメリカのマディソン・チョック選手・エバン・ベイツ選手組で、10回目の出場にして大会初制覇を果たしました。
順位 | 選手名 | 国籍 | SP | FS | ポイント |
1 | マディソン・チョック エバン・ベイツ | アメリカ | 1 | 1 | 226.01 |
2 | シャルレーヌ・ギニャール マルコ・ファッブリ | イタリア | 2 | 2 | 219.85 |
3 | パイパー・ギレス ポール・ポワリエ | カナダ | 3 | 3 | 217.88 |
4 | ライラ・フィアー ルイス・ギブソン | イギリス | 4 | 5 | 214.73 |
5 | ロランス・フルニエボードリー ニコライ・ソーレンセン | カナダ | 5 | 4 | 214.04 |
11 | 村元哉中 高橋大輔 | 日本 | 11 | 10 | 188.87 |
まとめ
今回は、日本勢男女アベック連覇を遂げ閉幕した、ISU 世界フィギュアスケート選手権大会 2023の日本人選手の順位や結果についてまとめてみました。
2連覇のプレッシャーがかかる中、見事な演技を披露し快挙を成し遂げた宇野昌磨選手と坂本花織選手。そして、今大会優勝によりグランドスラムという偉業を達成した「りくりゅう」こと三浦璃来選手・木原龍一選手組。本当におめでとうございます!
世界一の座を奪還した野球日本代表侍ジャパンの活躍に続き、フィギュアスケート日本勢も日本国内に明るい話題を届けてくれました。
フィギュアスケートは世界選手権をもってシーズンが終了します。また7月から来シーズンが始まりますが、日本人選手の来シーズンの活躍にも期待しています!