2023年3月8日から3月21日の日程で開催された2023 ワールド・ベースボール・クラシック。
3月21日に行われた決勝戦では、野球日本代表 侍ジャパンが大リーガーを揃えたアメリカに3対2で勝利。日本は7戦全勝で14年ぶり3度目の優勝を果たしました!
そこで今回は、過去最強と言われた「侍ジャパン」の2023 WBC試合結果をこちらでまとめてみます!
目次
1次ラウンドの試合結果
野球日本代表 侍ジャパンが所属するプールB
大谷翔平選手やラーズ・ヌートバー選手の活躍により、1次ラウンドを4連勝で飾った侍ジャパンこと日本代表。最終日を迎える前にプール首位通過を決めました。2位は最終日にチェコから勝利を挙げたオーストラリアが、3勝1敗を記録し準々決勝進出を果たしました。
順位 | 国名 | 勝 | 負 | 得点 | 失点 |
1 | 日本 | 4 | 0 | 38 | 8 |
2 | オーストラリア | 3 | 1 | 29 | 19 |
3 | 韓国 | 2 | 2 | 40 | 26 |
4 | チェコ | 1 | 3 | 16 | 30 |
5 | 中国 | 0 | 4 | 10 | 50 |
その他の1次ラウンドの結果
プールA
全5チームが2勝2敗の大混戦となったプールA。失点率や自責点率など細かい計算の結果、キューバが1位、イタリアが2位となり、準々決勝進出を決めました。野球男子世界ランキング2位のチャイニーズ・タイペイがまさかの1次ラウンド敗退を喫しました。
順位 | 国名 | 勝 | 負 | 得点 | 失点 | 失点率 |
1 | キューバ | 2 | 2 | 25 | 15 | 0.139 |
2 | イタリア | 2 | 2 | 20 | 17 | 0.157 |
3 | オランダ | 2 | 2 | 13 | 19 | 0.186 |
4 | パナマ | 2 | 2 | 19 | 21 | 0.200 |
5 | チャイニーズ・タイペイ | 2 | 2 | 26 | 31 | 0.295 |
プールC
プール1位通過のメキシコは、初戦のコロンビア戦で負けを喫したものの、2戦目で前回大会優勝のアメリカを撃破。その後3連勝を記録し首位通過を決めました。アメリカは、2戦目のメキシコ戦を落とし、2勝1敗で臨んだ最終戦を3-2で勝利。2位での準々決勝進出となりました。
順位 | 国名 | 勝 | 負 | 得点 | 失点 |
1 | メキシコ | 3 | 1 | 27 | 14 |
2 | アメリカ | 3 | 1 | 26 | 16 |
3 | カナダ | 2 | 2 | 27 | 30 |
4 | イギリス | 1 | 3 | 18 | 31 |
5 | コロンビア | 1 | 3 | 12 | 19 |
プールD
大リーグのスター選手が名を連ねるドミニカ共和国。今大会の優勝候補にも挙がっていましたが、そのドミニカ共和国を初戦で破ったベネズエラが4連勝で首位通過を果たします。2勝2敗のドミニカ共和国は、1次ラウンド敗退となりました。
順位 | 国名 | 勝 | 負 | 得点 | 失点 |
1 | ベネズエラ | 4 | 0 | 23 | 9 |
2 | プエルトリコ | 3 | 1 | 30 | 12 |
3 | ドミニカ共和国 | 2 | 2 | 19 | 11 |
4 | イスラエル | 1 | 3 | 4 | 26 |
5 | ニカラグア | 0 | 4 | 4 | 22 |
準々決勝ラウンド
野球日本代表 侍ジャパンの準々決勝/3月16日(木)
現役メジャーリーガー7名を揃え、エースはメジャー通算50勝を記録している元オリオールズのマット・ハービー選手という強敵イタリア代表。そのイタリア相手に3回裏、二刀流で先発した大谷翔平選手のバント安打などでチャンスを広げ、岡本和真選手に3ランが出てこの回だけで4得点を奪います。
5回表に2失点した大谷翔平選手の後を伊藤大海選手が引き継ぐと、5回裏には村上宗隆選手と岡本和真選手の連続適時二塁打で3点を追加。
7回裏には吉田正尚選手のソロホームランと源田壮亮選手のタイムリーヒットでイタリアをさらに引き離します。
4番手のダルビッシュ有選手が8回表にソロホームランを許すも、大勢選手が9回表を締め、9-3で日本がイタリアを下しました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
イタリア(プールA2位) | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 |
日本(プールB1位) | 0 | 0 | 4 | 0 | 3 | 0 | 2 | 0 | ✕ | 9 |
その他の準々決勝
3月15日(水)
過去に千葉ロッテマリーンズや福岡ソフトバンクホークスで活躍したアルフレド・デスパイネ選手や、現在ソフトバンク所属のリバン・モイネロ選手、中日ドラゴンズ所属のライデル・マルティネス選手らの活躍により、4-3でキューバが勝利しました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
オーストラリア(プールB2位) | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
キューバ(プールA1位) | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | ✕ | 4 |
3月18日(土)
メキシコが前回大会準優勝のプエルトリコに逆転勝利を収めました。2点を追う7回に連続適時打で逆転すると、その1点リードを最後まで守り切る形で勝利。メキシコはWBC初の準々決勝進出を果たしました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
プエルトリコ(プールD2位) | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
メキシコ(プールC1位) | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | ✕ | 5 |
3月19日(日)
1回表にアメリカがいきなり3点を先制すると、1回裏には1点差に迫るベネズエラ。5回裏には4点を奪い逆転に成功します。7回裏にはソロホームランも飛び出し、リードを2点に広げましたが、8回表、アメリカが満塁ホームランを放ち再びリードを奪うと、そのまま9-7でアメリカが勝利を飾りました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
アメリカ(プールC2位) | 3 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 9 |
ベネズエラ(プールD1位) | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 7 |
決勝ラウンド
野球日本代表 侍ジャパンの準決勝/3月21日(火)
4回表、6番のルイス・ウリアス選手に3ランホームランを浴びた日本。7回裏に日本は二死から近藤健介選手の安打と大谷翔平選手の四球でチャンスを作ると、吉田正尚選手が同点3ランを放ちました。
8回表、アレックス・ベルドゥーゴ選手の連続二塁打で勝ち越し点を奪われます。その裏、日本は山川穂高選手の左犠飛で1点を追加した日本。
9回裏には、先頭の大谷翔平選手が右中間二塁打で出塁すると、続く吉田正尚選手は四球で出塁し、代走の周東佑京選手と交代。その後、村上宗隆選手が左中間フェンス直撃となる二塁打を放ち、2者がホームベースへ。劇的な逆転サヨナラ勝ちとなりました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
メキシコ | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 5 |
日本 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 2✕ | 6 |
その他の準決勝
1回表にキューバが3本の内野安打でノーアウト満塁となり、4番のアルフレド・デスパイネ選手が押し出しの四球を選び1点先制。その裏、アメリカはポール・ゴールドシュミット選手の2ランホームランで2-1と逆転。
2回裏にはトレー・ターナー選手がソロホームランを放ち1点を奪うと、その後も得点を重ね、4回裏が終わった時点で7-1とアメリカが大きくリードします。
6回裏以降はまたまたトレー・ターナー選手の3ランホームランなどで点差を広げ、最終的には14-2でアメリカが大勝しました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
キューバ | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
アメリカ | 2 | 1 | 2 | 2 | 2 | 4 | 0 | 1 | ✕ | 14 |
野球日本代表 侍ジャパンの決勝
先発の今永昇太選手が2回表に先制ソロアーチを浴びます。しかし、その裏に村上宗隆選手の本塁打となどで1点を勝ち越し。4回裏には岡本和真選手のソロ本塁打で再び1点を追加。
8回表、6人目のダルビッシュ有選手がカイル・シュワーバー選手にソロ本塁打を喫し、3-2の1点差となります。
9回表、リリーフで登場の7人目の大谷翔平選手。先頭打者に四球を与えるが、続くムーキー・ベッツ選手をゲッツーに仕留めます。そして、エンゼルスのチームメイト、2番のマイク・トラウト選手から空振り三振を奪い、ゲームセット。日本の優勝が決まりました。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
アメリカ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
日本 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | ✕ | 3 |
2023 ワールド・ベースボール・クラシック出場の侍ジャパンメンバー
今回、大会MVPに選出されたのは、決勝戦で最後のマウンドを託された大谷翔平選手。逆転のランナーを許すも気迫のこもった投球で、最後はエンゼルスのチームメイトであるマイク・トラウト選手を空振り三振に仕留めガッツポーズ&雄叫びを上げました。
また、第5回WBCの大会ベストナインには、外野手で吉田正尚選手、指名打者と投手で大谷翔平選手が選ばれました。
ポジション | 選手名 | 年齢 | 所属 | |
11 | 投手 | ダルビッシュ有 | 36歳 | サンディエゴ・パドレス |
12 | 投手 | 戸郷翔征 | 22歳 | 読売ジャイアンツ |
13 | 投手 | 松井裕樹 | 27歳 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
14 | 投手 | 佐々木朗希 | 21歳 | 千葉ロッテマリーンズ |
15 | 投手 | 大勢 | 23歳 | 読売ジャイアンツ |
16 | 投手 | 大谷翔平 | 28歳 | ロサンゼルス・エンゼルス |
17 | 投手 | 伊藤大海 | 25歳 | 北海道日本ハムファイターズ |
18 | 投手 | 山本由伸 | 24歳 | オリックス・バファローズ |
21 | 投手 | 今永昇太 | 29歳 | 横浜DeNAベイスターズ |
22 | 投手 | 湯浅京己 | 23歳 | 阪神タイガース |
26 | 投手 | 宇田川優希 | 24歳 | オリックス・バファローズ |
28 | 投手 | 髙橋宏斗 | 20歳 | 中日ドラゴンズ |
29 | 投手 | 宮城大弥 | 21歳 | オリックス・バファローズ |
47 | 投手 | 高橋奎二 | 25歳 | 東京ヤクルトスワローズ |
63 | 投手 | 山﨑颯一郎 | 24歳 | オリックス・バファローズ |
10 | 捕手 | 甲斐拓也 | 30歳 | 福岡ソフトバンクホークス |
24 | 捕手 | 大城卓三 | 30歳 | 読売ジャイアンツ |
27 | 捕手 | 中村悠平 | 32歳 | 東京ヤクルトスワローズ |
1 | 内野手 | 山田哲人 | 30歳 | 東京ヤクルトスワローズ |
2 | 内野手 | 源田壮亮 | 30歳 | 埼玉西武ライオンズ |
3 | 内野手 | 牧秀悟 | 24歳 | 横浜DeNAベイスターズ |
5 | 内野手 | 牧原大成 | 30歳 | 福岡ソフトバンクホークス |
7 | 内野手 | 中野拓夢 | 26歳 | 阪神タイガース |
25 | 内野手 | 岡本和真 | 26歳 | 読売ジャイアンツ |
33 | 内野手 | 山川穂高 | 31歳 | 埼玉西武ライオンズ |
55 | 内野手 | 村上宗隆 | 23歳 | 東京ヤクルトスワローズ |
8 | 外野手 | 近藤健介 | 29歳 | 福岡ソフトバンクホークス |
9 | 外野手 | 周東佑京 | 27歳 | 福岡ソフトバンクホークス |
23 | 外野手 | ラーズ・ヌートバー | 25歳 | セントルイス・カージナルス |
34 | 外野手 | 吉田正尚 | 29歳 | ボストン・レッドソックス |
まとめ
今回は、侍ジャパンの3大会ぶり3回目の優勝で幕を閉じた、2023 ワールド・ベースボール・クラシックの試合結果をまとめてみました。
3月23日の午後、チャーター機で帰国した侍ジャパンメンバーですが、成田空港の到着ロビーには多くの野球ファンが集まり、侍ジャパンメンバーを出迎えていましたね。
「アメリカを倒して世界一奪還」という悲願を見事に達成した侍ジャパン。日本国内では、しばらくこの話題で持ちきりになりそうです。
侍ジャパンメンバーのみなさん、優勝おめでとうございます!